都心から片道2時間で行ける!風情ある街歩きが楽しい場所



日本のヴェネツィア

 

 

千葉県の香取市佐原は「日本のヴェネツィア」と呼ばれている街です。かつては水運で栄えた街で、街中を流れる小野川を小舟が行き交う景色が楽しめます。まさに日本のヴェネツィアです。

 

江戸時代には、商家が軒を連ね、江戸優り(えどまさり)と呼ばれて繁栄していました。現在でも土蔵造りの家々が建ち並んでおり、味わいのある佐原の街並はぶらり散歩に持ってこいです。

 

佐原は、都心から訳2時間で行けます。JR成田線の佐原の駅で下りたら、駅前の道を真っ直ぐに歩いてください。諏訪神社の大鳥居から約300m歩くと、公園の中に大きな銅像があります。

 

この銅像は、あの伊能忠敬(1745~1818年)の像です。江戸時代に全国を測量し、日本史上、最初の日本の正確な地図を作成した人物で、伊能忠敬旧宅と伊能忠敬記念館もあります。

 

この銅像のある公園に隣接するのが諏訪神社で、毎年10月に佐原の大祭が行われます。ちなみに7月には八坂神社の祭礼もあります。佐原の大祭では、山車が街中を曳きまわされます。これには江戸時代後期から江戸、東京で活躍した人形師たちが制作した大きな人形が乗せられています。

 

そして「舟めぐり」です。忠敬橋のひとつ上流に架かっている通称「じゃあじゃあ橋」のたもとに船着き場があって、ここから小さな遊覧船が発着します。「舟めぐり」の船頭は、地元の女性で、その衣装も、その昔、田んぼの仕事をするときに着た服装を再現しています。江戸時代には、佐原周辺の米や、酒、味噌、醤油などが小舟で下流の利根川まで運ばれ、そこから大型の帆掛け船に乗せ替えて江戸に運んだのです。